前夜の動き

米国債利回りが2004年以来の高水準である5.2%に達した。インフレデータと米連邦準備制度の政策見通しの変化に伴い、市場は年内の利下げ幅の見積もりを下方修正。米ドル相場は上昇し、ドル円相場は158.85円を超えた。

アジア・欧州

高い利回り環境がアジア株式市場に波及。香港ハンセン指数は0.96%下落。世界中の株式市場は資本コスト上昇の圧力を受け、特にテクノロジー株と成長株が売られた。米ドル高の流れはドル香港ドル相場を7.84付近に維持。

外為・金利・商品

円は対ドルで158.85を超える水準に弱含み。日米の利差が拡大した影響。金は1トロイオンス4,296ドル近くで堅調推移し、リスク回避の動きが見られる。原油は1バレル93ドル前後で推移。

本日の注目点

市場はインフレ指標と中央銀行のコメントに注視。香港金融管理局は香港ドル相場を厳密に監視している。米国債利回りの上昇に伴う香港の住宅ローン金利上昇は、家計債務の持続可能性に対するリスク。金融管理局が相場圧力に対応するための政策ツール活用についての動向を注視する必要がある。

キー数字

5.2% — 米10年債利回りで2004年以来の高水準。2営業日で約20ベーシスポイント上昇。

必読記事

香港の住宅購入コストは債券利回りと直結する。香港ドル相場のペッグ制度はインフレ期待を抑制する上で有効だが、一方で金融管理局は国内経済が弱含む場合でも相対的に高い金利を容認する必要がある。ペッグ制度と香港の金融安定性の間の緊張関係が注視すべき課題である。