一週間の展望を五分で。香港デスクからお送りする。

先週の振り返り

米国株は方向感に欠ける一週間を、金曜の上昇で締めた。S&P500は7,600近辺、ナスダックは26,000前後の水準を保っている。9月は株にとって評判の悪い月として知られるが、今年の買い手は押し目のたびに姿を見せてきた。その根気が試される月に入った。

アジアと欧州

アジアは先週、おおむね小動きに終始した。日経平均は64,000円近辺の高値圏を維持し、ハンセン指数は24,800前後でもみ合いが続く。欧州は米国ほどの勢いはなく、週末にかけて様子見の地合いだった。

為替・金利・商品

ドル・円は154円近辺の狭いレンジ。米10年債利回りは5%近辺に張り付いたままで、株式評価の静かな重石となっている。金は4,300ドル前後の高値圏、原油は100ドル近辺で材料待ち。暗号資産はビットコインが7万ドル台後半、イーサが2,500ドル近辺と、株式の堅調に比べて歩調が重い。

今週の焦点

月曜の米国はレイバーデーで休場。短い週だが、米国の重要な経済指標が相次ぐ日程で、5%近辺の長期金利がどう反応するかが第一の試金石となる。日銀は秋に向けた政策の道筋を探る材料への反応を追いたい。香港では、本土からのサウスバウンド資金が下支えを続けるかを見極める。月末に向け、四半期末のリバランスが徐々に視界に入る。機関投資家の資金移動が潮目を作りやすい時季だ。

今週の一数字

5%——米10年債利回りの水準。株式が高値圏を保てるかどうかは、この数字がおとなしくいるか、じわり上に抜けるかにかかっている。

今週の一読

9月は悪い評判を背負ってやって来るが、評判だけでは相場は下がらない。下がるのは、買い手が理由を失った時だ。今年の買い手は押し目を拾う習慣を身につけ、その習慣が自らを支えてきた。今週見るべきは指標の良し悪しそのものではなく、発表の後に買い手が戻る速さである。戻りが鈍くなった時、それが帳簿を点検する合図だ。