一晩の動きを五分で。香港デスクからお送りする。
欧米市場の終値
S&P500種指数は金曜、0.9%ほど高い7,657で取引を終えた。一日の動きとしては派手さはないが、週末を前に売り手が利益確定へ走らなかったことが、地合いの底堅さを物語る。市場全体の空気も、おおむねそれに準じる堅調さだった。
アジアと欧州
金曜のアジアは方向感に乏しかった。香港は週末を前に手控えムードが広がり、東京は為替の足元をにらむ一進一退の展開。欧州は米国の堅調に先んじて、しっかりした地合いで週を締めた。
為替・金利・商品
ドルはおおむね横ばい、円は狭いレンジでの取引にとどまる。米長期金利の動きも小幅だった。原油は材料待ちの様子見、金は高値圏での保ち合いが続いている。
今日の見どころ
土曜で株式の現物市場は休場。動くのは暗号資産で、ビットコインは77,400ドル近辺、イーサは2,540ドル近辺と、ここ24時間でいずれも軟化している。週末の薄い流動性には気を付けたい。来週は月の半ばを過ぎ、四半期末が視界に入る。機関投資家のリバランスに伴う資金フローが、相場の潮目を作りやすい時季だ。
今日の一数字
7,657——S&P500種の金曜の終値。0.9%の上昇は穏やかな一日だが、週末を前に持ち高を崩さなかった買い手の余裕を映す水準である。
今週の一読
株式が高いところを保つ一方で、暗号資産が沈んだ一週間だった。かつて同じ余剰資金の子だった二つの資産は、今は別の体温を持つ。値上がりしている資産ほど出口の流動性を確かめ、沈んでいる資産には理由を問う。週明けのアジアは金曜の米国の終値を引き継ぐ。静かな週末のうちに、帳簿の点検を済ませておきたい。