一晩の動きを五分で。香港デスクからお送りする。
欧米市場の終値
木曜のニューヨークは小幅にまちまち。主要指数はいずれもほぼ変わらずの狭いレンジで終え、ディーラーの言う「信念」ではなく「持ち高整理」の一日だった。債券は穏やかで、週の前半の上げ幅は伸びも吐き出しもされなかった。逆に沈んだのは暗号資産で、香港の未明にビットコインは77,400ドル近辺、イーサは2,540ドル近辺。これという見出しもなく、じわじわと重い。
アジアと欧州
アジアは米国からの材料がほとんどないままバトンを握る。東京の関心は引き続き円の足元と日銀のシグナル。香港と本土は本土からの資金の流れと、週末に北京から届くかもしれない政策の音次第だ。木曜の欧州も同じ調子でまちまちに終えた。
為替・金利・商品
ドルはアジア時間の早朝で静かな立ち上がり。円は対ドルで154円台と、市場にとって恒例の議題のまま。米10年債利回りは5%近辺に落ち着き、金は4,300ドル前後のレンジを保つ。目立って軟いのは暗号資産で、買いの厚みは消えないまでも薄い。レバレッジを神経質にさせる種類の相場だ。
今日の見どころ
アジアの金曜は、週末を前に間違わないことが仕事である。午後には帳簿は軽くなり、意識は今夜の米国市場へ流れる。来週になれば米国の指標が並ぶ暦に戻る。今日の予定に触媒は見当たらないが、相場が勝手に触媒を見つけるのは、往々にしてそういう日だ。
今日の一数字
77,400——金曜の未明、香港でビットコインが取引されたあたりの水準。今週の暗号資産の取引は、この数字を軸に静かに組み立てられてきた。
今日の一読
今週の率直な総括は、次の大きな材料を誰も知らず、ほぼ全員が待つことで給料をもらっているということだ。現金と信用の利回りは実質的で、キャリーはプラス。忍耐という最も地味な戦略が、動き回ることを上回り続けている。注意書きは投機の周縁。基準指数が横ばいの間、暗号資産は週を通じて静かに沈んだ。リスク選好の辞表は、たいてい周縁から提出される。まだ信号ではない。だが金曜に必要なのは予測ではなく、持ち高の点検である。